Motivation Lab

スマートフォン向けゲーム会社のエンジニア・クリエイター採用担当として、日々思ったことを記していきます。

就活面接で人事は3年後の君を見ている!面接ですれ違いがないようにする、アピールの仕方・ヒアリングの仕方

なんと、1ヶ月近くぶりの更新になりました。

面接や面談をしている中で、本音トークで盛り上がることが多々あります。
果たして面接になっているのかと言われると、ちゃんと面接はしているのですが、学生さんからはそう思われないかもしれません。


中には就活のアドバイス会みたいになってしまうことがあるのですが、学生さんから「僕はそんなにできる気がしないです...」と言われることが多々あります。
要は、大学で勉強はしてきたものの、社会に出る自信なんてないし、自分の知識経験がどこまで活かせるかがわからないという話です。

今回はそれについてまとめてみました。


※前回の「優秀なエンジニアとは何か? なりたい将来像に近づくための会社の選び方」の続きのような内容になります。


 

新卒社員を即戦力として見ていないという大前提

初めに、当たり前の話ですが案外忘れがちな話を。
大前提として「会社は君を即戦力として見ていない」という事実があります。
例えば、スマートフォンゲームを作る上で、ユーザーが夢中になってしまうようなゲームを1年目で作るのは難しいと思いますし、多くのユーザーがオンライン対戦をするサーバ開発をできるとも思っていません。
(できたらすごくうれしいですよ!!)

以前にスライドでまとめましたが、若いうちの仕事はインプットすることが重要視されます。
そこで徐々に成長し、2〜3年後に活躍してくれていればいいと思っているのです。

 

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図)若手のうちはインプットが大事。

 

しかし、これは会社側にも問題があり、新卒に戦力性を求めがちなところがあるのも事実です。
また、人事のプレゼンテーションが新卒向けにカスタマイズされていないことも原因としてあると思います。
これらの問題を解決するためにも、会社の考え方を明確にし、新卒向けの内容に噛み砕くことが必要です。

 

自己分析のループにハマる就職活動

就職活動において、自己分析は非常に重要です。
しかし、いざとなってみて考えをまとめようとすると、「俺はなにをしたいんだ?」「俺の優れているところは何だ?」「そもそも俺って...」と、まるで思春期のような謎のループにハマり始めます。
※これは就職活動に限らず、転職活動においてもドハマリする人が多いです。

こうなってしまう前に、早いうちに自己分析を済ませておくのが一番だったりするのですが、3月に入ってしまうとそうもいかないだろうし、他の会社情報も入り込んでくるため、更に混乱しがちなので、一度シンプルに纏めましょう。

 

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図)好きと嫌い・得意と苦手を考える

 

極論言うと、「好き」で「得意」であれば、あなたの天職です。
何かあっても、ポジティブに捉え、多少の困難は乗り越える事ができるでしょう。

ですが、注意しないといけないのは、「得意だと思っている」という罠です。
麻雀が好きだけど下手なヤツがいるように、謎のバイアスがかかってしまうのが人の心であり、そういう人は自分が麻雀を得だと思っている節があります。

得意でもないのに好きだと思っているものを選ぶと、いつか嫌になる日が来るでしょう。
その時に待っているのは「嫌い」で「苦手」な仕事です。

誰にでもそういう傾向は少なからずあるので、本音で話してくれる友人は、近くで自分を見てくれている家族、更には研究を支えてくれている先生などに聞いてみるといいです。

意外な点が得意だと思われていたり、苦手だと思われていたりしますよ。

 

人事担当は、迷いながらの就職活動であることを踏まえたヒアリングをするべき

人事採用担当は、企業の採用窓口という立場もありますが、上記を踏まえた学生と企業(面接官)の緩衝材になる役目を忘れてはいけないと思っています。
少なからず緊張しますし、頭の中はまとまりきっていないことがほとんどです。
会社選びも、わからずにやっていることが多いです。

それなのにも関わらず、ちゃんと考えてきている学生が来ない!っていう話をされても仕方ないのです。
社会に出たことがないんだから、そりゃそうだという話なわけで。

面接では、基本的に「掘り出す」ヒアリングをするべきです。
多少言葉になっていなくても、こちらが手を差し伸べてあげるくらいでいいでしょう。
特に、エンジニアを志望するような学生は、殆どの時間を開発に費やしているわけで、コミュニケーションや自己分析なんて、3月直前にやり始めたか、いまやっている最中のはずです。



学生さんで読んでいただけた人には、「人事は敵じゃない」と覚えてほしいです。
逆に、人事の方には「選ぶ立場じゃない」とも覚えてほしいです。

就職活動・転職活動は、個人の能力を正しく伝え、企業のニーズ(フェーズや規模・風土による)とのマッチングをさせる場です。
ちゃんと準備して、話をして、それで合わなかったら仕方ない。でいいんじゃないかなと思っています。

結局、こういうのは、"運"と"縁"と"タイミング"ですから。

 

 

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